日本茶ロゴマークについて
日本茶が世界で注目される中、「煎茶」や「抹茶」などで、恰も日本産であるような表現、図柄の商品が海外で流通している現状です。
これら模倣品を排除し、日本産であることを容易に判定できるよう、輸出向け茶製品に独自のロゴマークを貼付し、高品質で安心・安全な本物の日本茶を世界に提供し、日本ブランドを確立する為、この度、ロゴマークを作成しました。
策定に当たっては、若者の感覚を採り入れるため、全国の美術系大学・短大・専門学校学生を対象にデザインの募集を行い、54点の応募を得たところです。
その後、下記の専門家(敬称略)により審査を行い、採用作品を決定しました。
石 川 明 | 石川明デザイン研究所代表 |
小 熊 土 武 | バス・コーポレーション代表取締役 |
山 田 五 郎 | 評論家 |
荒 木 真佐代 | デザイン・エム代表 |
竹 澤 悠 太 | 茗広茶業(株) 特販事業部 部長(静岡県茶業青年団会員) |
谷 睦 枝 | 農林水産省地域対策官 |
日本茶ロゴマークデザイン
採用作品のデザイン者
札幌市立大学 デザイン学部 3年 森 瑞紀 さん
●応募デザインを基にしたロゴマーク
ロゴマークのコンセプト
雁は枝(茶)をくわえて大海を渡ることから、古くから日本にある「雁」の家紋の図柄をベースとして、「雁」を上質な日本茶の原料である「一芯二葉」に見立て、海外に向かう日本茶のシンボルとする。
雁は一枝(茶)をくわえて大海を渡るが、洋上で休む時、その枝を止り木にして翼を休めるという。日本に古くからある家紋の一つ「雁金」の図柄をベースとし、これをロゴ化した。
京都周辺では、玉露や上級煎茶、碾茶の茎茶の形が、雁がくわえる枝のようだとして、上級茎茶を「カリガネ」と称している。
今後の進め方
各種の書籍、ポスター、チラシ等への掲示は元より、輸出する日本茶の包装に添付し、日本産であることの証とする。
また、原図は白地であるが、包装材の色により選択できるよう、数種類の地色のマークを準備する。