抹茶(粉末状の緑茶)の輸出状況について

 「抹茶」は、日本茶を代表する茶種になっており、海外でも「MATCHA」と表現されると共に、世界的な抹茶ブームと言われています。
 しかしながら、これまでの輸出通関統計では「緑茶」として一本に纏められており、実際にどのくらいの抹茶が輸出されているか、予測の域を出ませんでしたが、今年度1月から、「緑茶」の中が、「緑茶」(リーフ状のもの)と「粉末状の緑茶」が分けて公表されました。
 これは、生産及び流通面から茶業界で待ち望んだもので、大いに喜ばしい改善と言えます。
 しかし、『世界的な抹茶ブーム』と言われる反面、世界に向けての抹茶の普及・消費は緒に就いたばかりであり、その需要状況は極めてバッファーの小さいものと言わざるを得ず、需給バランスが難しい現状と言えます。
 今後は、この統計数字を参考に、競合生産国の状況を把握しながら輸出対策を講じる必要があります。

 ●PDF版ダウンロード  


 ※画像をクリックすると大きいサイズがご覧いただけます。
抹茶(粉末状の緑茶)の輸出状況